与野党協議は公開で

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 自民党が道路特定財源を巡る年度末の危機を回避するため野党に協議を呼びかけたという。時に応じて与野党が協議するのは悪いことではない。特に衆参の"ねじれ"がある中では双方の妥協がなければ現実の政治は動かないとは思うが、国会の運営は不透明で理解できないところがある。

 国民注視の表舞台の国会で審議を拒否していながら、国民に正確に情報が伝わらない裏舞台の与野党協議を先行させるのでは国民不在の馴れ合い政治というものである。だから、常識的にはこの段階の与野党協議はないと思うが、民意を一向に気にしない政党の考えることだから、この先どうなるか分からない不安はある。

 野党第一党の党首は常々、「議論は国民の見えるところで」と主張して与党の協議の申し入れを拒否している。もっともこの党首は、密室で大連立の画策をした人物だから信用面ではいまいちだが、それはそれとして、与野党協議をやるとしても、①与野党協議を指示したという首相(自民党総裁)としての本音を国会で確認し②その後の与野党協議は公開でやるーーこれが最低の条件である。

 先の"つなぎ法案"の両院議長のあっせんのような、各会派の勝手な解釈を許す玉虫色の妥協策は解決にはならないと、心してほしいものである。

 私の現職の頃、私の具体的かつ厳しい質問攻めに遭い、答弁に窮した市長が議長に申し出て「答弁調整のため」の本会議の休憩を求めた例は枚挙にいとまがない。

 本会議の再開を待つ間、控え室に総務部長が来て「市長と助役がふくお議員に説明に来たいと申していますのでー」と言う。私は必ず次のように言って拒否したものである。

「私は本会議で質問している。他の議員の中にも同じ問題意識で答弁を聞きたいと待っている方もいるはずだから、私がここで答弁を聞いて『はい分かりました』で済むことではない。市長の答弁の用意ができたのなら本会議で答弁をしてください」と。

「物分りの悪いヤツ」と陰口が聞こえてくるが、公式記録に残らない「市民に見えないヤミ政治」を拒否してきたのは今でも正しかったと確信している。

 何でもありの自民党に篭絡される恐れのある、今週の国会の野党の動きが気になるのは以上の理由によるものである。

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ふくお ひろし

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