品川区議会は今
ここ数年、全国によからぬ話題を提供していた品川区議会は今、第一会派の自民党区議団と議長が牽引し、会派幹事長会で政務調査費のよりよき制度改正に向けての検討が行われている。
私が品川区に転入して二年後の昨年の二月、区議会の事務局を通して、「識者として政務調査費の改善策のご意見をいただけないでしょうか」と、自民党会派からの申し入れがあった。
突然のことで、しかも、「反自民の私になぜ?」と心底から驚き、同時に戸惑いがあった。だが、お話を伺っているうちに、申し入れの熱意を感じ、一応はお目にかかるのが礼儀であると考え、申し入れをお受けした。
公務多忙の中にもかかわらず我が家に来られるというので恐縮し、当方が区役所に出向いて意見を交換することにした。
区議会自民党の幹事長と議長(いずれも当時)は、「ふくおさんは、政治的には我々(自民党)と対極にある方と承知しています。そのうえで、厳しいご意見を頂きたいのでー」と言われ、区議会として真剣に改善策に取り組んでいるとの説明があった。
私はさまざまな形で政治的な主張を発信しているが、一介の元市議会議員に過ぎない者にここまで礼を尽くして謙虚に言われれば、もはやお断りする選択肢はなかった。
品川区議会の政務調査費に関する条例には早くから領収書の添付義務が規定されていたが、それだけでは不適切な支出を防止できなかったのは衆知の事実である。
その区議会は、区議選挙の前に条例を改正して使途基準から食糧費を削除し、当面の「改善策」も
公表していた。だが、納税者の一人として私が求めているのは、区議会の「自律性」を明確にするための「改善策」を具体化する条例の改正だった。
そこで、区議会自民党の幹事長や同会派の役員の諸氏に、さらなる制度の改正が絶対に必要であると説明したところ、彼らは私の要望を全面的に肯定して受け止めてくれたのである。
お世辞でなく、自民党区議団と議長の懐の深さを認識させられた感がある。
政策が異なると、他の政党や人格までも否定的にみる人がいるから、どこかから礫が飛んでくるかもしれないが、私は現職の頃でも、先入観を持たずに誰の意見にも耳を傾け、自説を率直に述べて議論した。そのうえで、多少の妥協をしてでも、少しでもよくなる結論を得られるように努めてきたつもりである。そして今回の件でもその姿勢を通させていただいた。
区議会の幹事長会では、自民党区議団と議長が牽引役となっているとの情報に接しているが、制度の改革には与野党や保革の対立はないものと考えているので、近く、納税者の納得のいく具体策がまとまるものと信じている。
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