無党派層の怒りと悩み
久しぶりの党首討論を聞いて評価できたことがある。ただし、当事者の奇妙な仲良し関係の終焉を確認した一点だけである。討論の内容の採点は「どっちもどっち」だ。
政府が提案した人事を認めないのは「権力の乱用」と首相は言うが、国会を行政の追認機関と錯覚しているのではないか。それとも、遠回しに参議院無用論を述べているのか? 野党の党首は何でも政局に絡めようとする姿勢がいただけない。
最近、盛んに政界再編が言われている。分かりやすく言えば、自民党政権の生き延び工作の一貫というものだろう。現実にあるとすれば、野党から脱落して大臣を餌に釣られる「自民党補完の新党」の出現だろう。また、政権交代は政治に緊張感をもたらすので歓迎するが、政党間の垣根がないに等しい中での政権交代がどれほどの期待をもてるのか、はなはだ懐疑的にならざるを得ないのである。
野党に目を転じてみると、野党第一党の代表が他党の代表の頃、「消費税反対を言う人がいるが、消費税は買ったものにかかる税金だ。払うのがいやな人は買わなければいいだけだ」とうそぶいた人物である。「政策がぶれない」とマスコミはおだてるが、それが正しいのならこの考えは変わっていないということだ。
益税や逆進性の矛盾点を是正しようともせずに、庶民の生活苦を無視して言ったこの言葉は忘れるわけにはいかないのである。この豪腕代表が唯我独尊で率いる政党が「国民の生活が第一」と掲げたところで、懐疑的にしかみることができないのは、過去のこのような言動にある。野党第一党が、年金、道路等々と多くの問題点を明らかにしてきた点は評価するものの、積極的に推す気にならない。
翻って野党第二党は、「確かな野党」を宣言し、政権奪取の気迫は見られない。議会に批判勢力は存在しなければならないが、庶民においしい政策を掲げる全国政党としては物足りない。
"弱肉強食"の政治は終わらせたいとの思いは強いが、選択肢の乏しい中での解散総選挙では、まだまだ「反自民の無党派層」を自称する、私の悩みが解消しないのが情けない。
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