実録・"姥捨て山"保険と年金

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 厚労省の役人が、自ら執筆した著書の中で、死期の近づいたお年寄りの医療費が非常に高額として終末期医療を「抑制する仕組み」が重要と記していることが分かった。民主党の衆議院議員が国会で暴露したのである。元々、我々高齢者の医療の抑制を狙った制度であることは分かっていたつもりだが、三月に届いた制度の解説の印刷物には次のように載っているのだから、まやかしもいいところである。

「生活を支える医療をめざします。③安心して看取ってもらえる医療・後期高齢者の方本人のみならず、家族や医療従事者と共同で、ご本人の希望に沿った、納得できる終末期の医療を受けられます」。

 この制度の保険料が年金から強制徴収されることになり、東京の品川区在住の私は十月分の年金から三か月分をまとめてむしり取られることになる。そのうえ、ざっと試算したところ、これまでの国保料より高くなることが分かった。高額所得者は今までより安くなると聞くと、何とも不愉快である。

 

  その年金の「ねんきん特別便」が届いたが、その年金記録のお知らせを見て驚いた。「④お勤め先の名称または共済組合名等」の欄に、「厚生年金保険」とあるだけだった。別紙の説明書によると、「『厚生年金』・『船員保険』と書かれている場合は、お勤め先が登録されていない場合です」とある。じゃあ、何によって確認したのか?

 さらに、「その前の期間について、加入暦はございませんでしょうか?」とある。

 敗戦直後の食料難の社会の混乱期に、学業を捨てて会社勤めをした時期があったが、この期間の記録がなくなっているのである。昨年の四月に調査を求めたが、「記録不存在」の回答があっただけだった。会社の記録がないのか、個人の記録が見当たらないのかの説明もない、冷たくお粗末な事務である。

 最近のニュースによると、千数百万超の当時の紙台帳が倉庫に眠っているという。しかも、手で触れるとボロボロになる保存状態と知るに及び、永久に消されたままになるのは覚悟しているが、"姥捨て山"保険制度の保険料がこの年金の中からむしり取られるのは、どう考えても納得がいかず、我慢がならないのである。

 

 

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ふくお ひろし

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