一人暮らしの緊張感

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 呼吸器の疾患で通院治療を受けていた連れ合いが、近くの大学の病院に緊急入院して10日たった。病状が少し悪化したと主治医から説明を受け、その指示に従って入院したものだった。それ以来、緊張感のある一人暮らしが続いている。

しかし、病状は当初の予想に反し、「安定したので近日中に退院できるでしょう」との主治医の説明に一安心というところ。だが、お見舞いの電話をくれる方は「奥さんがいなくて大変ですね。食事はきちんと摂っていますか?」と、判で押したように聞いてくる。どうやら私が炊事、洗濯なんでもこなすとは案外、知られていないようである。

昔は「炊事、洗濯まるでダメ」はグータラ亭主の代名詞のようだったが、議員引退後は現在まで10年近く毎日の買い物を担当しているし、そのうえ料理好きときている。妻の胃の手術後は食事は好みなどの違いもあるので自分の食事は自分で作ってきた。「並みの男とは違う」と言えば、家事万端をこなす方々から苦情が来そうだが、それはそれとして、独身時代の洗濯はタライに向かって腰を落とし、洗濯板でゴシゴシやっていたものだ。だが、半世紀を経た今では洗濯機がすべてやってくれる。ずいぶん楽になったものである。

 強がりを書いたが、高齢の一人暮らしだけに緊張感はある。とは言っても、気をつけているのは何のことはない、火の始末と電気と戸締りだけ、妻の退院・帰宅に備えて部屋の掃除をしてきれいにしようと思いたったが、旧式の掃除機の重さに辟易し、こればかりは少しためらっている。

 今はやりのメタボ対策というのかもしれないが、一時期から完全な食事管理で徹底して健康維持に努めている身には、栄養面での偏りはないはずであるから、私生活を書いたついでに明日あたり「超簡単・完璧な高齢者のダイエット」を書こうかと思案中。

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ふくお ひろし

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