選挙制度に八つ当たりは  本末転倒の極み

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 自民党の大会で麻生太郎首相が、衆参のねじれ解消のために選挙制度の改正の検討を指示したという。直近の民意を問おうとせずに衆議院の解散・総選挙を先送りにしている張本人の口にする言葉ではない。まさしく本末転倒の極みである。
  ねじれ国会は国民にとって不都合なことばかりではない。各政党が真に国民のための政策を実行する気があるのなら、真摯に無い知恵を絞って話し合い、妥協すればいいだけの話である。それをやらずして、強行採決や3分の2条項を乱用いている無茶苦茶な国会の運営をどう説明するのか。

 米国のオバマ人気はブッシュの不人気の裏返しだという。翻って最近のわが国の民主党支持率の漸増傾向も「自公はダメだから一度民主中心の野党にやらせてみたらどうか」との淡い期待の現われだろう。少なくとも私はそうである。できれば共産党も政権に入る連立が望ましい。総右傾化のブレーキ役としてうってつけであると同時に、どこかの政党のように「下駄の雪」になる恐れもない。したがって、常に緊張感を伴いプラスに働くのは疑う余地はない。その意味では、民主党が衆議院で絶対多数を占めるより好ましいと、誤解を恐れずに心境を吐露しておきたい。

 首相が党利党略で選挙制度の改正の検討を指示したが、政党のご都合主義ではなく、元々、私のような無党派層の民意を反映しない小選挙区制は一刻も早く廃止すべき制度である。小選挙区制を導入するとき、「政治活動に金がかからない政治、政党本位の選挙が実現する」と口をそろえた政党の多くは、まるで政党の体をなしていない。お偉いセンセイ方はとうの昔からご存じのはずである。

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ふくお ひろし

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