視察は「観光旅行」 倉敷市議15人に旅費返還命令
昨年の2月末、NHK岡山放送局の「議員とカネ」シリーズに解説者として出演した。その番組中に岡山県倉敷市議会の一部の会派のあきれた視察の実態が放映された。
解説者として率直でかつ辛口の感想を口にしたので記憶していたが、その費用の返還を求めた住民訴訟の判決で、岡山地裁の裁判長は17日、費用の全額返還を命ずる判決を下した。
問題の倉敷市議15人が2006年に行った東北地方への視察について、政務調査費から旅費計162万円が支払われたのは「目的外の支出」として、「倉敷市民オンブズマン」(三宅毅代表世話人)が市長を相手取り、15人に全額返還させるよう求めたもので、17日の岡山地裁で近下秀明裁判長は「行政視察に名を借りた観光旅行だったと言わざるを得ない」などとし、請求通り全額の返還を命じた。
判決によると、15人は06年8月25~27日、山形、秋田県などの観光施設や行事を視察する際の旅費に政務調査費を充てた。近下裁判長は「施設の視察はわずか30~40分程度だったが、花火大会の観覧には2時間をとっていた。視察後の報告書の内容は、ガイドブックなどから記載可能な程度だった」と述べた。
この判決が、いまだに政務調査費の無駄遣いに精を出している各地の議会に飛び火することを期待したい。
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