阿久根市長不信任→市議会解散へ

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 ブログを使った選挙運動などで物議をかもしていた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長に対する不信任案が、6日開かれた臨時市議会に議員提案され、出席した15議員全員が賛成し、可決した。市長は10日に市議会を解散する意向という。
  昨年9月に就任した竹原市長は、①市議らによる公職選挙法違反での刑事告発に発展したブログ問題をはじめ②議会定数を10減して6にする条例改正案を提案したり(議会は否決)③教育長、副市長に議会が同意しなかった人物を独断で市幹部として採用したりした(読売新聞)。
 市長にも言論・表現の自由はある。ブログに何を書こうと、「けしからん」という筋合いのものではないが、違法行為があった場合、責任はとらなければならないのは言うまでもない。議員の数を減らす条例を議会に提案したということだが、この種の条例の提案権は長と議員にあるあるのだから、提案したことをもって不信任の理由にするには無理がある。

③の、議会が特別職に同意しなかった人物を独断で市幹部に採用したということであるが、独断の意味が議会に相談しなかったというのなら、議会側の筋違いである。ただし、一般職に採用するに当たり適正な手続きがとられたかどうかが問題になるだけである。

共同通信によると、決議案は先月23日に提出され、理由として(ブログでの)議員の不人気投票問題のほか(1)市長選告示後もブログの更新を続けたとして公選法違反容疑で告発された(2)市の広報誌で市議を誹謗中傷した(3)雇用問題などの対策を示していない-なども挙げているという。

 市報での議員批判の行為をおおげさに表現すれば、公報発行は「公権力の行使」であるからやりすぎの感はある。

 不信任案の賛成討論に、「全国に阿久根の恥さらした」とあったというが、元々、外部に恥をさらしていない議会なんて見たことも聞いたこともない。「市政の混乱が続く」との見方があるようだが、失礼ながら、市民は案外、議会解散→市議選挙→新議会による市長不信任の可否――までの成り行きを楽しみにしているのではないか。以上が、数少ない情報から感じた率直な感想である。

 

 政治の世界は感情に支配されやすいものだ。一頃の長野県政と似ているような気もしないではないが、双方に求めるとすれば「車の両輪」としての自覚だろう。

 

ただ一人、多数を相手に戦っている、蛮勇(豪腕か)の持ち主と思われる竹原市長にエールを送りたい気もするが、情報不足の今の段階ではどちらかに軍配を挙げることはできない。ただし、私が竹原真一市長の置かれている立場なら、「初志貫徹」のために権力を行使する。

手の内を明かすと、市議会解散の直前に議員定数削減の条例と議員報酬を日当制にする条例を専決処分する。もちろん物議をかもすだろう。だが、「議会を招集する時間的余裕がなかった」との理由は成り立つ。また、専決処分は議決を要するすべての事件(議案)に可能なはずであるから、これをやればマスコミは大々的に報じる。もちろん議員の資質に不満を持つ納税者の拍手喝采を浴びるだろうし、反対に、現職議員に大きなショックを与えるのは確実である。

市議選挙後に再び不信任を受けても、たとえその後の市長選挙で当選できなくても、「初志貫徹」で一定の置き土産ができるというものだ。ケンカするときは相手の嫌がることを派手にやったほうがいいのである。

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Comments(1)

ぽん :

通りすがりの者ですが、この記事を興味深く拝見しました。毎日新聞の報道によると、竹原市長は「広報紙では市民アンケートも掲載し「議員報酬は現状か、日当制か無報酬か」など3項目を質問、郵送での回答を求めた」そうです(http://mainichi.jp/select/today/news/20100317k0000m040148000c.html)。議会に対しても不信任を出すようけしかけているようですし、ふくおさんがここで示唆なさっている「市議会解散の直前に議員定数削減の条例と議員報酬を日当制にする条例を専決処分」を市長は実際に行なうつもりなのではないでしょうか。

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ふくお ひろし

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