玉虫色の政策はダメ 名古屋市長選挙の場合
(1)ボーナス込みで2300万円ある市長と市議の報酬を800万円にまで減らす(2)議員の「第2の財布」とも言われ、不正使用が相次いでいる「政務調査費」を1円から公開する(3)交通費の名目で支給されている「費用弁償」を廃止する。
この持論には同党市議団の反発はあるので玉虫色の表現になるのではないか、との報道があるが、それでは河村氏の持ち味がなくなるだけでなく有権者の反発も予想されるだけに、河村氏としても簡単に妥協できるとは思えない。
一方、市民団体が河村氏を招いた集会で河村氏は、「不況下で税金払う方は苦労しているが、税金で食っとる方は極楽」「議員は職業になると強い者の味方になる。その方が楽だから」と、今話題の阿久根市の竹原信一市長並みの刺激的な言葉で議員や市職員を批判した。また、河村氏は政策の二本柱として「市民税10%減税」「中学校区ごとのボランティア議会設置」を挙げている。
河村氏は新聞社の取材に対し、政策に市議会が反対した場合の対応について、「市民にとってプラスとなる減税を、議会が反対できるのか。就任直後の議会で反対されても、マスコミの報道が繰り返されれば、理解が得られる」として、「世論が味方につけば必ず実行できる」との考えを強調した。「市民税の10%減税」については、具体策として「不必要な外郭団体の廃止を1年以内にやることで実現可能」とした。また、市議会からの強い抵抗が予想される議員定数削減も政策に掲げているが、「中学校区ごとのボランティア議会ができれば、定数削減の議論に必ずなる。2年後の統一地方選には間に合う」との意欲を見せたという。
今話題の阿久根市長の竹原信一氏が「報道の客観性を全く信じていない」(ブログ)と公言し、むしろマスコミを敵視しているのに対し、河村氏は自身の政策がマスコミに支持されるという前提で、報道による世論の誘導に期待感を示しているところが興味深い。
本番の名古屋市長選挙では知名度のある河村氏が有利との見方があるようだ。今まで書いてきたように、よくも悪くも「議員叩き」と「公務員叩き」は選挙の票になる風潮があるから、大方の予想通りに河村氏が勝つのかもしれないが、当選後にただちに政策実現のために茨の道に踏み出さざるを得ない河村氏と、我が身可愛さからそれに反対する民主党議員という構図が容易に予想される。恐らく、「河村改革」には与野党の別なく抵抗する議員が多いはずだ。そう思うと、市民を置き去りにする「混迷の名古屋市政」が目に浮かんでくる。この観測は、議員心理を熟知した私の感のひらめきからくるものにつき、あながち、名古屋の方々に対して失礼には当たらないものと考えながら書いている。
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