有識者会議の設置は"できレース" 

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 民主党の鳩山由紀夫幹事長は3日の記者会見で、西松建設の違法献金事件を検証する「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議」を設置すると発表した。週明けに初会合を開き5月上旬をめどに報告書をまとめるという。

  鳩山氏は「(検察やメディアなど)各当事者の説明の内容を検証し、さらなる説明をどう行うべきか論じていただきたい」と、小沢氏の公設秘書逮捕に踏み切った検察の対応や報道内容などの検証に期待する考えを表明した。だが、「いちいちすべての中身を調査するということではない」とも述べ、小沢氏の政治資金の調査には消極姿勢を示した。
 だが、この方針には疑問点がある。まず小沢一郎氏を「政治、検察、報道の"被害者"」として位置づけているのが見え見えである。次に、小沢氏の政治資金を巡る疑惑の調査には消極的なところである。そのうえ、小沢氏個人のスキャンダルであるにもかかわらず、有識者会議の報告書を拠りどころとして、党として小沢氏の疑惑を隠蔽する意図が見え隠れしている。

有識者会議の中には、「捜査は検察の失態」とテレビと新聞で繰り返し批判して小沢氏を擁護する発言をしている人物もいる。事前に報告書の内容が予測できるのではいかにも胡散臭い。一般論として国策捜査と検察のリークがある事実は否定しないが、鳩山氏が言う「メディアの検証」とは何を意味するのか? 政権を奪取しようとする政党の幹部の主張である。危険な臭いを感じるのは私1人ではないはずだ。

それはさておき、民主党がやるべきことは簡単だ。まず、小沢氏の口から政治資金の「入りと出」を国民向けに詳細に説明させることである。小沢個人の疑惑に党としてケリをつけるのであれば、何らかの機関で方針を決定して小沢氏に指示すれば実現することである。その説明の内容を認めるか否かは我々主権者の決めることである。それを忘れてほしくないものである。

 

 有識者会議のメンバー
 郷原信郎・名城大教授(元検事)飯尾潤・政策研究大学院大教授(政治学)桜井敬子・学習院大教授(行政法)服部孝章・立教大教授(メディア法)

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ふくお ひろし

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