自民の悪あがき 民主の変節
「麻生降ろし」の両院議員総会の開催を巡る自民党内の攻防は、執行部の悪知恵が上回ったようである。
週明けの21日にガス抜きの両院議員懇談会の後、今度こそ衆議院を解散するようである。両院議員懇談会とは、さすがに「何でもあり」の自民党らしい、と変に感心させられてしまうが、所詮は党分裂前の悪あがきとしか見えない。
麻生首相のまま解散総選挙になだれ込むことが確実視されて喜んでいるのは民主党などの野党だろう。気が早い向きは、久しぶりに自民党の下野が決定する8月30日の開票速報が待たれるところだろう。私もその1人である。
政権交代が確実と見ている民主党は、早くも現実路線という政策の変更を明らかにした。海上自衛隊によるインド洋での米艦船などへの給油活動について、政権獲得後は、これまでの反対姿勢を転換し、当面は継続する方針を固めたという。同党はこれまで、活動の根拠となるテロ対策特別措置法や、給油を継続するための法改正に反対してきた。一体、あれはなんだったのか? 憲法違反を持ち出してまで反対したのではなかったのか。
政策の変更といえば聞こえはいいが、このようなことは、「変節」「裏切り」の類である。過去にも政権の与党になったとたんに、消費税、外交、安全保障などで「変節」して支持者の失望を買った政党は数知れない。また、民主党代表の鳩山氏は、非核三原則の見直しの可能性にも言及しているという。今からこれでは、社民党と連立を組むという民主主体の政権の正当性に疑問を持たざるを得ない。「おい、おい社民党よ、選挙協力に矛盾は感じないのか?」と言っておく。
小沢一郎氏の存在が気になるのか、民主党内から反発の声が上がらないのが不思議である。逆説的な言い方になるが、現在の百家争鳴的な自民党議員の罵詈雑言も含む自分勝手な言動のほうが、生き残りを賭けた人間の姿を国民の前にさらけ出しただけ、正直に見えるから不思議なものである。
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