首相に侮辱されたが

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 麻生太郎首相がどこかで行った講演で「高齢者は働くしか才能がない」と口にしたという。高齢の私もその発言で侮辱された1人だ。

 だが、漢字が読めず、しかも日本語の使い方をご存じない方に何を言われようと、誰かの言葉ではないが、「笑ってしまった。ただ、あきれている」くらいにしか感じなかった。政治家が自国の言葉を知らずに国民向けに演説して支持を得ようとしても無理な話なのだから、首相が失言を続けたところで、あの不愉快な顔をテレビで見るのはこの秋ごろまでだから我慢できないことではない。ただ、国民の生活をずたずたにしておきながら、何も感じていない人物が首相でい続けたことにはやりきれない思いがするのである。「外交の麻生」などとおだてあげる向きもあるが、決してナショナリストではない私でも「国辱的な首相」と批判したくなる。

 首相に限らず自民党幹部の問題発言が目立つのは、支持率低下に直面している気のあせりのようなものなのか? 自民党の細田幹事長は24日、報道機関のインタビューで、「(報道機関は麻生太郎首相が)『字が読めない』『ぶれた』と言って楽しんでいるが、たいしたことはない」との認識を示した。さらに「そのことの方が皆、面白いんだ。日本国の程度を表している。国民の程度かもしれない」と語ったという。後ほど発言を取り消して釈明したが、失政を国民のせいにするとはあきれたものである。政府も党も末期症状を呈しているということだろう。
 8月30日以後の国政は今より悪くなるとは思わないことにしているが、予想される政権は細川政権の二の舞だけは踏んでもらいたくないものである。細川護煕首相(当時)は、佐川急便の疑惑のカネの問題を自民党から厳しく追及され、いともあっさりと政権を投げ出している。民主党代表の鳩山由紀夫氏が首相になった場合、本人と民主党が「説明責任をはたした」と強弁している「故人献金疑惑・所得税の違法還付疑惑」を国会で執拗に追及されるのは必至。はたして国会を通して誠実に国民向けに説明する気があるのか? それとも野党多数の参議院で実証済みの、自公並みの審議打ち切りで逃げる算段か? 多くの国民が抱いている「政治とカネ」に関する懸念を払拭してもらいたいものである。

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ふくお ひろし

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