政権公約は「毛ばり」か「絵にかいた餅」

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 民主党のマニフェストが発表された。よし悪しは別として、物議を醸しているようである。

 我が家の生活に直接的に関係のある政策は少ないが、その部分だけでもいささか期待はずれである。
 それでも鳩山由紀夫代表は会見で、公約を実行できなかったときの政治家としての責任に言及した。歴代の首相は平気で公約をホゴにしておきながら、説明はおろか政治責任を明確にした例はない。責任の取り方といっても二枚舌でごまかす方法もあるから鳩山氏の真意は不明だが、「議員辞職」の意味で明言したのであれば、その覚悟のほどだけは評価する。少し気が早いが首が飛ばないように頑張ってほしいものである。
 
 マニフェストで「おやっ」と思ったのは、民主党はつい先ほどまで「政権交代後、後期高齢者医療制度は即時廃止する」と主張していたはずだが、廃止の時期もその後の制度についても何も触れていないようだ。不当に差別されている側から言えば、これでは少々物足りない。制度と負担の面で納得の行く結論が出るまで、果たしてこの寿命があるのかどうかー。年金改革もそうだ。
 マスコミを含め、財源問題に対する批判と懸念が多いが、莫大な借金を積み上げてきた自公両党に民主党の財源問題を批判する資格はない。民主党は現時点では野党なのだから、深く具体的に踏み込めないのは仕方がない面もある。したがって、総予算を大胆に組みなおすという発想は肯定的に受け止める。ただし、国会議員よりはるかに優秀な人材が揃っている各省庁の抵抗を排除できるのか、というところに一抹の不安がないわけではない。
 閣僚の与謝野氏が民主党のマニフェストを「毛ばり」に例えたが、元々、自民党の選挙公約は「疑似餌」「撒き餌」「絵にかいた餅」の類ではなかったのか。民主党が近日中に自民党の前回選挙時の公約を検証して発表するということである。楽しみにしよう。
 いただけないのは、民主党が衆議院の比例区を80削減するという公約である。過半数を取らせず比較第Ⅰ党でいいと思っているのはこれがあるからだ。無党派層にはこの考えが結構多いということに民主党は気づいていないようである。公明党は「衆議院の中選挙区制の復活」「参議院の大選挙区」を主張しているようだ。この点だけで投票したくなるが(冗談)、公明党はかって過ぎる。有権者の選択肢を狭めた過去の過ちを有権者に詫びたことがあるのだろうか? 社民党(当時は社会党)もあの過ちをどのように総括しているのか。どなたか教えていただけないものか。保守二大政党制を望まない私の、この人権にかかわる選挙権を尊重してくれる政党はどこなのか問いたいのである。
 75才以上の医療費の無料化を掲げているのが「たしかな野党」→「建設的野党」である。わが身に置き換えれば魅力タップリだが、次の民主党中心の政権が同調しなければ現実のものにはならない。一見、おいしそうに見える「年金の上乗せ支給」にしても同じだ。私にとっては「絵にかいた餅」を与えられているようなものである。だからといって選択肢から排除するわけではないがー。

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ふくお ひろし

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