逆刺客に怯えて刺客が逃げた
自民党を離党して「みんなの党」を結成したのが渡辺喜美・元行革担当相。その選挙区に刺客として決まったのが森山真弓氏だった。
だが、栃木県の他の選挙区に逆刺客を立てるとの渡辺氏の恫喝におびえた、船田元氏などの県連の幹部が反対し、森山氏もあえなく敵前逃亡に同意してしまった。
一旦は公認を発表した自民党が"逃亡"を認めたのも、いかにも何でもありの自民党らしい。一方の「みんなの党」からは、自民党離党組みや民主党の除名議員も立候補するという。彼らはもっともらしい理由は上げてはいるのだろうが、「議員になれるのなら政党はどこでもいい」と考えているのかもしれない。それほど政党間の垣根が低くなっているということだろう。自民党が比例区の順位を決定した後、順位に不満のある"小泉チルドレン"がまた、救いの手を求めて政党間を右往左往する姿がみられるはずである。
刺客といえば、次のような面白い話もある。
田中康夫に思わぬ刺客(ZAKZAK 2009/08/08)
8・30総選挙で兵庫8区(尼崎市)から出馬する新党日本代表の田中康夫参院議員(53)に、思わぬ"刺客"が現れた。対立候補の公明党前職、冬柴鉄三・元国交相(73)陣営が7日に尼崎市内で開いた講演会に、松本サリン事件の被害者、河野義行さん(59)が登壇。600人以上の聴衆を前に、「(田中氏の)出馬は話題作りのパフォーマンス」とぶった斬ったのだ。
河野さんの歯にきぬ着せぬ「田中批判」のオンパレードに、会場はやんやの大喝采だったが、その裏には、2人の浅からぬ因縁があるのだ。
河野さんは田中氏が長野県知事時代、田中氏に請われ県公安委員を2002年から1期3年務めた。しかし、マスコミを利用して何かとアピールしようとする田中氏の姿勢に次第に反発、衝突することも多くなり、最後は委員の再任を見送られて袂を分かった。
この日の講演は知人の依頼を受け、ボランティアで駆けつけたといい、知事時代の田中氏の言動をこき下ろした。
「田中さんは、自分のかっこいい姿が大好きな人。登庁時に取材を受ける際も、自分がかっこよく映る角度を計算してテレビカメラの位置まで決めていた」
【兵庫8区「出馬はパフォーマンスだ」】
冒頭からエンジン全開の河野さん。田中氏の兵庫8区からの出馬については、「参議院での活動を2年で放り出し、何のために当選したのか、まったく見えてこない」。県内で自殺とされた男性が20年以上経過して他殺と判明した「生坂(いくさか)ダム事件」をめぐっても、「心地よい言葉で、県民や弱い人のための政治と言いながら、息子が殺された母親に会いもしない。私の気持ちは離れていった」と批判した。
講演は約25分で終了したが、その後の夕刊フジの直撃にも"口撃"は止まらない。田中氏の「恋愛も政治もボランティア」とのメッセージには、「それなら政治は資産家にしかできない。感覚がずれている」。阪神大震災でのボランティアがきっかけで尼崎から出馬を決意したと説明している点にも、「知事時代も『愛する信州』とさんざん言っていた。話題づくりとウケ狙いという本心が透けて見える。まったく変わっていない」と切り捨てた。
河野さんが今後、冬柴陣営の応援につくのかが注目されるが、「気持ちはあるが、スケジュールが空いていないので無理」とのことだった。
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