「情報公開」も「天下り禁止」も嘘
民主党の政権公約にもかかわらず、財源の関係で先延ばしになったり中止になったりするのは不満だが、止むを得ないと受け入れるしかない。
だが、「情報公開」と「天下り禁止」の公約が選挙目当てのウソだったとは、断じて許すことができない。予算の裏づけの要らない大切な公約までホゴにされるのでは、政権交代に期待した多くの国民に対する裏切りである。
平野官房長官は5日午前の記者会見で、官房機密費(内閣報償費)の使途の透明化について、「報償費という性格上、少なくとも相手があることだし、オープンにしていくことは考えていない」と述べ、官房機密費を非公開とする、鳩山政権の方針を明らかにしたという。
民主党は野党当時、機密費の透明性を高めるよう求めてきた経緯があり、2001年には支払い記録の作成と公表を求める法案を衆院に提出した事実がある。だが、それを忘れたのかのように、政権に就くと平気で裏切る。また、官僚の天下りは平気でバンバンやっている。
鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長は、政治資金を巡る疑惑が明らかになっているにもかかわらず、国民に対して誠実に説明責任を果たそうとしない。恐怖政治が徹底しているのか、党内から公約破棄について不満の声が表に出てこないのが不思議である。老躯に鞭打ち妻の介護に努めて疲れ果てているのに、これでは滅入るばかりである。
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